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MSCS クラスタ環境での r15 および r16 から r16.5 への Arcserve Backup のアップグレード

このセクションでは、MSCS クラスタ対応環境で、最新のサービス パックを含む Arcserve Backup r12.5、r15、r16 を r16.5 にアップグレードするために実行する必要がある手順について説明します。

始める前に、「以前のリリースからの Arcserve Backup のアップグレード」に記載されている情報を確認してください。

MSCS クラスタ環境で Arcserve Backup を r17 へアップグレードするときは、以下の手順に従ってクラスタ化されたバックアップ データを保護する必要があります。この手順では、MSCS クラスタ環境で Arcserve Backup r15、r16、r16.5 の以下のアップグレード シナリオがサポートされています。

このアップグレード手順では 2 ノード クラスタ環境を想定しており、ノード A は初期アクティブ ノードを、ノード B は初期パッシブ ノードを表しています。

以下の図は、アップグレード手順を示します。

Diagram:Install CA ARCserve Backup in an MSCS environment.

MSCS クラスタ環境での r15 および r16 から r16.5 への Arcserve Backup のアップグレード方法

重要:以下の手順を開始する前に、アクティブ ノードおよびパッシブ ノード上の Arcserve Backup レジストリを必ず同期してください。クラスタ アドミニストレータの中で[グループの移動]オプションを使用してレジストリを同期できます。

ノード A:

  1. r15/r16/r16.5 用の Arcserve クラスタ リソースを、以下の手順で削除します。
    1. クラスタ アドミニストレータにアクセスします。

      [クラスタ アドミニストレータ]ダイアログ ボックスが表示されます。

      注:クラスタ アドミニストレータは Microsoft のユーティリティで、[スタート]メニューの[管理ツール]グループからアクセスします。

    2. Arcserve サーバが展開されている Arcserve グループを選択し、対応する Arcserve クラスタ リソースを見つけます。各 Arcserve クラスタ リソースを右クリックし、ポップアップ メニューから[削除]を選択します。

    r15/r16/r16.5 用の Arcserve クラスタ リソースが削除されます。

  2. Arcserve Backup r15/r16/r16.5 のインストール ディレクトリ ファイルを一時的な場所にコピーします。

    Arcserve Backup r15/r16/r16.5 ファイルのバックアップ コピーは、元のファイルとは別の場所に置かれます。

  3. ノード A に対して Arcserve Backup r17 のアップグレード インストールを実行します。「以前のリリースからの Arcserve Backup のアップグレード」を参照してください。

    ノード A の Arcserve Backup は r15/r16/r16.5 から r17 にアップグレードされます。このときは新しい Arcserve クラスタ リソースをセットアップしないでください。

  4. アクティブ ノードをノード A からノード B へ、以下のように移動します。
    1. クラスタ アドミニストレータにアクセスします。[クラスタ アドミニストレータ]が開きます。
    2. ノード A の Arcserve グループを選択し、グループ名を右クリックしてショートカット メニューから[グループの移動]を選択します。
      • クラスタにノードが 2 つしかない場合は、アクティブ ノードのステータスが自動的に初期アクティブ ノード(ノード A)から他方のノード(ノード B)に移り、ノード B がアクティブ ノードになってノード A がパッシブ ノードになります。
      • クラスタ内のノード数が 3 つ以上の場合は、ポップアップ画面が表示されて、アクティブ ステータスをどのノードに移動するかを選択できます。移動先のノードを選択すると、指定したノードがアクティブ ノードになり、それまでに選択されていたノードがパッシブ ノードになります。クラスタ内の各ノードでこの手順を繰り返します。

ノード B:

  1. Arcserve Backup r15/r16/r16.5 インストール ディレクトリ ファイルを一時的な場所から最初の場所にコピーして戻します。

    Arcserve Backup r15/r16/r16.5 ファイルが最初の場所に戻ります。

  2. 以下のいずれかを行います。
  3. ノード B で Arcserve Backup r17 のアップグレード インストールを、ノード A で選択したのと同じ設定(ドメイン名、サーバ タイプ、インストール パス、インストールしたオプション)で実行します。詳細については、「以前のリリースからの Arcserve Backup のアップグレード」を参照してください。
  4. コマンドライン コンソールから、babha -postsetup ユーティリティを実行して新しい Arcserve クラスタ リソースをセットアップします。babha -postsetup ユーティリティは、%bab_home% ディレクトリにあります。

    新しい Arcserve クラスタ リソース(ARCserveHA、Arcserve データベース、Arcserve レジストリ、および Arcserve 共有)が作成されます。

注:Arcserve Backup データベースのバックアップを最後に実行したのがこのリリースへのアップグレード前である場合、Arcserve Backup は Arcserve Backup データベースの回復をサポートしません。アップグレードの完了後に、できるだけ早く Arcserve Backup データベースをバックアップすることをお勧めします。Arcserve Backup データベースのバックアップの詳細については、「管理者ガイド」を参照してください。

詳細情報:

クラスタ対応インストールおよびアップグレードの確認方法