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ca_dbmgr - メンテナンス オプション

ca_dbmgr メンテナンス オプションを使用すると、データベースを効率的な状態で管理できるサイズになるように調整および保守できます。これらのメンテナンス タスクを定期的に実施することで、Arcserve Backup データベースの全体的なパフォーマンスを向上させることができます。

メンテナンス タスクの結果は、SQLMaint.log と呼ばれる特別なメンテナンス ログに保存されます。このログは、Arcserve Backup の LOG ディレクトリにあります。

ca_dbmgr コマンドには、以下のメンテナンス オプションが含まれます。

ca_dbmgr [-cahost <host>] 
-maintenance
[UpdateStatistics]
[ReBuildIndex]
[CheckIntegrity]
[ReduceDBSize]

UpdateStatistics

データベース内のすべてのテーブルおよびインデックスに関する統計を更新します。

SQL Server では、テーブルおよびインデックス内のデータの分布に関する統計を収集し、これらの統計を使用して、照会プロセスにおいてどのインデックスを使用するかを決定します。統計が古い場合は、SQL Server は照会を実行する際にどのインデックスを使用するかを適切に評価できない可能性があり、その結果、インデックスをスキャンする代わりに、時間のかかるテーブル全体のスキャンを選択してしまう場合があります。インデックスを効果的に使用するには、最新の統計を持つことが重要です。

推奨: 毎日

ReBuildIndex

データベース内のすべてのインデックスを再構築し、データが断片化しないようにします。

データを変更する操作(挿入、更新、削除)を実行すると、テーブルの断片化が発生する可能性があります。このデータ変更がインデックスに影響を与えると、インデックスの断片化も発生する可能性があり、インデックス内の情報が、データベース内部に散らばってしまう場合があります。断片化したデータによって、照会プロセス時に SQL Server による不必要なデータの読み込みが発生し、パフォーマンスが低速、非効率になってしまう場合があります。断片化が進むにつれて、インデックスの効率が劣化します。インデックスを定期的に再構築することで、断片化がなくなり、ディスク領域を再利用し、データベース照会時の全体的なパフォーマンスが向上します。

推奨: 毎週

CheckIntegrity

Arcserve Backup データベース内のすべてのオブジェクトの整合性をチェックします。

データベースは、ハードウェア障害、突然の電源遮断、オペレーティング システム障害、またはオペレータの不適切な動作などのような異常事態によって、壊れてしまう可能性があります。Arcserve Backup データベース内のすべてのオブジェクトの割り当て、構造、および論理的な整合性を定期的にチェックすることが重要です。定期的にデータベースの整合性チェックを実施すると、最後に実施された整合性チェック以来、データベース内部で変更された部分が検出され、レポートされます。ご使用のデータベースのサイズに応じて、このタスクには時間がかかる場合があります。

推奨: 毎週

ReduceDBSize

Arcserve Backup データベース内のデータおよびログ ファイルのサイズを小さくし、オペレーティング システムへ領域を解放します。

時間が経つにつれて、ログ ファイルおよびデータ ファイルが急速に非常に大きくなり、データベースの効率を低減してしまう可能性があります。データベースのサイズを制御すると、パフォーマンスが向上し、より多くのユーザがデータベースにアクセスできるようになります。

ReduceDBSize を実行する場合、データベースの各ファイルに残す空き領域の割合と共に、圧縮するデータベースの名前を入力する必要があります。たとえば、100 MB のデータベース ファイルのうち 60 MB を使用している場合、圧縮の割合を 25 % に指定できます。これにより SQL Server は、ファイルを 80 MB のサイズに圧縮し、20 MB の空き領域ができます。

推奨: 必要に応じて

詳細情報:

ca_dbmgr - データベース マネージャ コマンド

ca_dbmgr - 例