ディスク ステージングを使用したデータのバックアップ
テープ ステージング(B2D2T)を使用してバックアップを実行する前に、そのステージング グループをあらかじめ設定しておく必要があります。ディスク ステージングを使用するように Arcserve Backup を設定していない場合、「ディスク ステージング バックアップを実行するように Arcserve Backup を設定する方法」を参照してください。
Arcserve Backupでは、バックアップ マネージャまたはコマンド ライン ユーティリティを使用してバックアップ ジョブをサブミットできます。ここでは、バックアップ マネージャを使用してディスク ステージング バックアップ ジョブを実行する方法について説明しています。コマンド ラインを使用してステージング バックアップ ジョブをサブミットする方法の詳細については、「コマンド ライン リファレンス ガイド」を参照してください。
注: ディスク ステージングを使用してデータをバックアップするには、すべての事前設定タスクを完了し、ライセンス要件を満たしている必要があります。詳細については、「ステージング バックアップのライセンスの要件」を参照してください。
ディスク ステージングを使用したデータのバックアップ
- バックアップ マネージャを開きます。
- [スタート]タブをクリックし、[標準]、[デデュプリケーション]または[UNIX/Linux Data Mover]を選択し、次に、[ステージング有効化]チェック ボックスをクリックします。
- [ステージングの場所]タブと[ポリシー]タブが表示されます。
- [ソース]タブをクリックし、バックアップするソース オブジェクトを参照して選択します。
- [スケジュール]タブをクリックして、バックアップ ジョブに使用するスケジュールを指定します。
- 注: 詳細については、「ローテーション スキーム」および「カスタム スケジュール」を参照してください。
- [ステージングの場所]タブをクリックして、ステージング サーバ オブジェクトを展開します。
- バックアップ ジョブに使用するステージング グループを参照および選択します。[スタート]タブで[デデュプリケーション]を選択した場合は、[ステージングの場所]タブでデデュプリケーション デバイス グループを選択します。
- [ポリシー]タブをクリックします。ジョブに必要な以下のステージング ポリシーを指定します。
- [フル バックアップ] -- ジョブに必要なフル バックアップのコピーおよびパージ ポリシーを指定します。
- (オプション) -- [SnapLock を有効にする]をクリックします。
- [増分/差分バックアップ] -- ジョブに必要な増分/差分バックアップのコピーおよびパージ ポリシーを指定します。
- (オプション) -- [SnapLock を有効にする]をクリックします。
- 注: 詳細については、「ディスク ステージング バックアップのコピーおよびパージ ポリシーの指定」を参照してください。
- [その他] -- バックアップ ジョブに必要なその他のポリシーを指定します。
- [Alert] -- バックアップ ジョブに必要な Alert ポリシーを指定します。
- 注: 詳細については、「ディスクおよびテープ ステージング バックアップの Alert オプションの指定」を参照してください。
- [実行後スクリプト] -- ジョブに必要な実行後スクリプト ポリシーを指定します。
- 注: 詳細については、「ディスクおよびテープ ステージング バックアップの実行後スクリプト オプションの指定」を参照してください。
注: 詳細については、「ディスク ステージング バックアップのその他オプションの指定」を参照してください。
- [デスティネーション]タブをクリックして、サーバ オブジェクトを展開します。
- マイグレーション ジョブに使用するデスティネーション デバイスを参照して選択します。場合によっては、ステージング グループとして選択したデデュプリケーション デバイス グループと異なるのであれば、デデュプリケーション デバイス グループを最終的なデスティネーションとして選択することもできます。
- 注: また、ダブル テープ コピーを実行することもできます。ダブル テープ コピーでは、2 つのデスティネーションにデータを同時にマイグレート(コピー)できます。この機能を使用すると、デスティネーションへの書き込みが並行して行われるため時間が節約されます。そのためには、[デスティネーション]タブの[インラインで複製を作成]チェック ボックスをオンにします。詳細については、「バックアップ マネージャのデスティネーション オプション」を参照してください。
- ツールバーの[オプション]ボタンをクリックします。
- [オプション]ダイアログ ボックスが開きます。
- [暗号化/圧縮]タブを選択して、バックアップ ジョブ用に以下のフィールドを指定します。ただし、デデュプリケーション デバイスを使用している場合は指定できません。
- [セッション/暗号化パスワード] -- このデータをメディアからリストアするためのセッション/暗号化パスワードを指定します。
- [データの暗号化] -- このオプションを使用してバックアップ データを暗号化します。以下のオプションのいずれかを指定できます。
- [エージェントで処理]-- 実際のバックアップ処理の前にバックアップ データを暗号化します。このオプションの詳細については、「エージェント サーバでのデータの暗号化」を参照してください。
- [バックアップ中にバックアップ サーバで処理] -- バックアップ処理中にバックアップ サーバでバックアップ データを暗号化します。詳細については、「バックアップ中のデータ暗号化」を参照してください。
- [マイグレーション中にバックアップ サーバで処理] -- ステージング バックアップ ジョブのマイグレーション フェーズ中にバックアップ データを暗号化します。詳細については、「マイグレーション中のデータ暗号化」を参照してください。
- [データの圧縮] -- このオプションを使用してバックアップ データを圧縮します。以下のオプションのいずれかを指定できます。
- [エージェントで処理] -- エージェントがインストールされ、実行されているシステムでバックアップ データを圧縮します。
- [バックアップ サーバで処理] -- バックアップ処理中に Arcserve Backup サーバでバックアップ データを圧縮します。このオプションを使用すると、Arcserve Backup で、バックアップの前にソフトウェア圧縮アルゴリズムを使用してファイルを圧縮するように指定されます。
注: データ暗号化の前にバックアップ サーバでデータ圧縮を使用する場合、ステージング デバイスにデータを保存するために必要な容量が、ソース ファイルのサイズの 2 倍になります。そのため、ディスクにバックアップする場合、暗号化の前に圧縮を使用することはお勧めできません。
重要:セッション/暗号化パスワードを指定する場合、セッションをリストアするときにこのパスワードを提供する必要があります。
- 暗号化と圧縮に関して、以下の考慮点に注意してください。
- マイグレーション ジョブに影響するその他のオプションを適用する場合は、この時点で実行してください。たとえば、マイグレーション ジョブ完了後にテープをライブラリからイジェクトするには、[グローバル オプション]ダイアログ ボックスの[操作]タブをクリックして、[メディアのイジェクト]オプションを選択します。
- 圧縮/暗号化オプションを指定しても、バックアップ先が圧縮をサポートしていないドライブであるか、FSD (File System Device、ファイル システム デバイス)である場合は、Arcserve Backup はバックアップ データを暗号化しますが、圧縮は行いません。
- 暗号化と圧縮は、デデュプリケーション デバイス上ではサポートされていません。ただし、ステージング デスティネーションまたは最終的なデスティネーション用に通常の FSD を選択した場合は、必要に応じて、暗号化または圧縮を有効にできます。詳細については、「デデュプリケーションによる圧縮および暗号化」を参照してください。
- ツールバーの[サブミット]ボタンをクリックし、バックアップ ジョブをサブミットします。
- [ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスで入力必須フィールドに入力して、[OK]をクリックします。
- ジョブがサブミットされます。
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